怖いクラゲの続き(1)
「あー、ごちそうさま・・・」
魚子を食べ終えたエチゼンクラゲ、海野 月(うんの つき)。
彼は脊椎動物をひどく嫌っていた。たいがいの脊椎動物は自分たち無脊椎動物を差別している。
彼にとっては、毎日が脊椎動物との食うか食われるかの戦いだった。
「おいしかった・・・」海野は大きな仕事を終えたかのようなため息をついた。そこへ、
「おいしそう・・・!」別の―感嘆の―ため息が聞こえた。
海野は自分が驚くよりも早く自分の傘を大きく扇いで逃げた。「あ、待ってよーボクのご飯!!」
海野はあわてて自分の背後を確認した。黒と白のコントラスト。シャチだ。
海野はただがむしゃらに泳ぎ続けた。食われてたまるか。
しかし、所詮はクラゲの「がむしゃら」。人間が見れば、それはひらひらと、ふわふわと遊泳しているようにしか思えなかった。ああかわいいクラゲ。もう大好き。
そこへ、
「まぁあああちぅぃいいいなぁぁぁああさぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃい」
この世のものとは思えないほど重厚なバスボイスが海中に響いた。
魚子を食べ終えたエチゼンクラゲ、海野 月(うんの つき)。
彼は脊椎動物をひどく嫌っていた。たいがいの脊椎動物は自分たち無脊椎動物を差別している。
彼にとっては、毎日が脊椎動物との食うか食われるかの戦いだった。
そして、その戦いは再び始まろうとしていた。
「おいしそう・・・!」別の―感嘆の―ため息が聞こえた。
海野は自分が驚くよりも早く自分の傘を大きく扇いで逃げた。
僕としたことが・・・
後ろから迫られているのにも気づかずにのうのうと昼飯を食べていたなんて・・・
海野はあわてて自分の背後を確認した。黒と白のコントラスト。シャチだ。
海野はただがむしゃらに泳ぎ続けた。食われてたまるか。
しかし、所詮はクラゲの「がむしゃら」。人間が見れば、それはひらひらと、ふわふわと遊泳しているようにしか思えなかった。ああかわいいクラゲ。もう大好き。
そこへ、
「まぁあああちぅぃいいいなぁぁぁああさぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃい」
この世のものとは思えないほど重厚なバスボイスが海中に響いた。
雁真ちゃん、イラストよろしく!!
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